子どもがやんちゃなのは元気のしるし!
多少のいたずらは目をつむっても、荒っぽい言葉づかいはどうも気になる…。
保育園や幼稚園にはいると、どんどん色んな言葉を覚えてきますよね。
いい刺激になる一方、乱暴な言葉を覚えてしまうことも。
言葉には強い力があります。
ストレートに感情を表現することで、誰かを傷つけてしまう…
小さいうちは理解しにくいことです。
そんなとき、知って欲しい言葉があります。
「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」ってご存じですか。
子育てしていると、どこかで耳にする機会があるかもしれません。
言葉のとおり、「ふわふわ言葉」は言われて嬉しい言葉、「ちくちく言葉」は言われて悲しい言葉です。
小さいお子さんでも、言葉の大切さが理解できる絵本があります。
子どもだけでなく、パパママ、おじいちゃんおばあちゃん、先生…みんなが「ふわふわ言葉」を使うことでやさしい気持ちが伝われば幸せですね。
今回は、子どもと一緒に読みたい「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」を学べる絵本をご紹介します。
「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」とは
●「ふわふわ言葉」とは相手に言われて嬉しい言葉
(例)ありがとう、だいすき、一緒に遊ぼう
▲「ちくちく言葉」とは相手に言われて悲しい、傷つく言葉
(例)いや、ばか、嫌い、あっち行って
「ちくちく言葉」を言われて、子どもが傷つくことがあるかもしれません。
また逆に、自分の子どもがお友達を傷つけているかもしれません。
現代は、言葉や情報が様々なメディアを通して得られる時代です。
子どもたちはそんな環境のなか育っています。
吸収力が高く柔軟性が高い幼児期は、いいこともわるいことも吸収していきます。
まだ語彙力の少ない子どもたちは、よく意味を知らないうちに「ちくちく言葉」を使ってしまうことがあります。
そんなときは、「ふわふわ言葉」や「ちくちく言葉」を知るが大切です。
言葉の力を知ることで、思いやりのある言葉を使えるようになります。
ふわふわ言葉でやさしくなれる絵本
ちくちくとふわふわ
作:なないろ
「これきらい」「おしくない」
「おいしいね」「ごちそうさまでした」
「ふわふわ FLUFFY(フラッフィー)」は、花マルをもらったときのような気もち。
「ちくちく SPIKY(スパイキー)」は、何かをぐちゃぐちゃにしてしまいたい気もち。
「ねえしってる?」ちくちくことばもふわふわことばもどんどん増えてしまうんだって…。
こちらの絵本は「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」が分かりやすく描いてあります。
絵を見るだけでも、子どもに言いたいことが伝わります。
ふわふわ言葉にはやさしい絵、ちくちく言葉には暗い絵が添えてあります。
ふわふわ言葉は楽しい・嬉しい、ちくちく言葉は悲しい・痛いそんなイメージで伝えてくれます。
ふわふわ言葉、ちくちく言葉を知るだけでも子どもの表現に変化がでますよ。
さらに、こちらの絵本は英語も併記されているのもおすすめポイントです。
ことばのかたち
作:おーなり 由子
もしも 話すことばが 目に見えたら どんなかたちを しているだろう
たとえば――― うつくしいことばは 花のかたち
美しい水彩画と心に響く文です。
言葉が見えるとしたら、それはどのようなかたちなのか想像してみて。
きっぱりとした声ならオレンジの花、静かな声は青い花。
誰かを傷つける言葉はとがった針。
言葉とは本当に不思議で、人によってもしゃべり方によっても印象が変わります。
「自分がしゃべるとどんな花が咲く?」
自分自身の発する言葉についても、今一度考えさせられる作品でした。
子どもはもちろん、大人も楽しめる絵本です。
読み終わった後は、心が癒されていることを感じられると思います。
しあわせのかくれんぼ
ある日仲良しの「ぽぽ」と「たた」の住むぽたぽた星が大爆発し、2人は別々の星に飛ばされてしまいます。
「ぽぽ」は地球に落下してしまいました。
「たた」と別れてしまい泣いているところに天使がやってきます。
「ぽぽ」は天使やその仲間たちに勇気を出る言葉をもらい「たた」を探すことに。
こちらは言葉の持っている強い力に気づく絵本です。
1ページごとに勇気の出るメッセージが描かれています。
泣きたいときには思いっきり泣いていいよ。
つらい時にはきっとその先にはいいことが待っている。
すべてのことにはきっと意味がある。
いつかきっと輝きだすよ。
ステキなメッセージがちりばめられた、心に染みる絵本です。
この絵本のメッセージは「ぽぽ」のように、子どもたちへの勇気になるでしょう。
「ふわふわ言葉」が強いメッセージとなって包み込んでくれます。
まとめ
小さいうちはまだ善悪が分かっていません。
言葉の重みも理解していません。
感情だけで深い意味も分からず言葉を発してしまい、お友達を傷つけてしまったとき…。
「ふわふわ言葉」や「ちくちく言葉」を知ることで、子どもたち自身で気づくことができるようになります。
「それはちくちく言葉だから悲しいね。」
「ふわふわ言葉は嬉しいね。」
大人も伝えやすくもなります。
絵本を通して「ふわふわ言葉」や「ちくちく言葉」を知ることで、我が子が思いやりのある子になることを願います。
大人たちも「こんな伝え方があるよ」「こんな言い方だと嬉しいね」など一緒に提案できるといいですね。
絵本には素敵な言葉がいっぱいつまっています。
やさしい言葉をたくさんかけてあげたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント