「ぽつぽつ」
「しとしと」
「ざー」
雨には色んな表情がありますね。
雨がテーマの絵本には、擬音語が使われたものが多いです。
擬音語はリズムが心地いいですね。
憂鬱な雨をふきとばす、楽しくなる絵本を集めました。
子どもたちの心をくすぐる1冊を見つけて下さいね。
0歳、1歳におすすめ雨がテーマの絵本7冊
みずちゃぽん
作: 新井 洋行
みずには様々な表情があり、まるで生きているかのよう。
「ぴちゃ」「ぽと ぽた ぽしゃ」「ざあー!」と落ち方も様々。
みずがテーマのシンプルな絵本です。
擬音語とみずの表情で、動きをゆたかに表現しています。
赤ちゃんが雨に親しむのにもぴったり。
最初に読み聞かせしたい絵本です。
ぴっちゃん ぽっちゃん
作:accototo ふくだとしお+あきこ
グレーの愛らしいねこ「プチュ」は雨の散歩に出かけます。
好奇心旺盛なプチュは出会ったかたつむりに興味津々。
カエルやかたつむり、ミミズ、梅雨の生き物たちが出てきます。
プチュの目線で楽しい雨の日を味わえます。
ねこ好きにもたまらない1冊です。
あめふりうさぎ
作:せな けいこ
雨の日に生まれたちょっぴり不思議なウサギが主人公。
なぜかウサギが泣くと雨が「ザー」っと降り出すように。
お友だちにはそんなウサギに、迷惑だから泣かないで、と言いますが…。
悲しくなってしまう場面もありますが、最後は心温まる絵本です。
ウサギと友だちとのやり取りを通して、思いやりとは何かを伝えてくれます。
かさ
作:松野 正子
絵:原田 治
あかいかさ わたしのかさ
きいろいか さきみのかさ
あおいかさ あなたのかさ
子どもたちの手にはいろんな傘が。
傘とそれをもつ子ども、というシンプルな構図の絵本です。
傘に興味が出る絵本です。
あめふりくまのこ
文:鶴見 正夫
絵: 高見 八重子
おやまに あめが ふりました♪
いたずらくまのこが雨の森でいろんな遊びを楽しみます。
雨の日にぴったりの童謡「あめのひくまのこ」の絵本です。
絵をみながら一緒にうたってみると、さらに世界が広がります。
あめかな!
作:U.G.サトー
雨つぶは、インクがおちてにじんだよう。
雨降りの様子は、インクがしたたったよう。
色んな青色が混ざりあって、自然の複雑さが表現されています。
独特のセンスが光るこちらの絵本は、グラフィックデザイナーのU.G.サトーさんが描かれたものです。
ゆったりとしたテンポのことばと、美しい絵は子どもの芸術性を高めるのにぴったりです。
視覚的に楽しめる絵本です。
おさんぽ おさんぽ
雨上がりに、長靴をはいておさんぽです。
ダンゴムシさんも、アリさんもおさんぽ。
おさんぽを通して、自然界のいろんなものを楽しみます。
足元の様子だけで物語は進みます。
自分の足で起こっている出来事のように、子どもたちは感じるのではないでしょうか。
2歳、3歳におすすめ雨がテーマの絵本11冊
てるてるぼうずさん
作:西村敏雄
あめ やまないかな…お外で遊びたい子どもたちはてるてる坊主を作ることに。
「はーやく てんきに してください」とお願いすると、「ちょっとまっててくださいね」とてるてる坊主が答えます。
「はーやく おひさま つれてきて」とお願いすると、またまた「ちょーっとまっててくださいね」と言います。
最後には虹が出て天気に。
まっててねの理由がとっても心なごみます。
この絵本を読めば、きっと子供たちは雨の日が待ち遠しくなりますよ。
あめあめぱらん
文:木坂 涼
絵:松成 真理子
あめあめぱらん ぽつぽつぱらん…
子どもが目にはいったものを、いろいろ連想して雨の日を楽しみます。
雨の日の様子を淡い水彩画で、みずみずしく描かれています。
シンプルなことば遊びもリズムがよく、心がはずみます。
やさしく情緒あふれるお話です。
あめふりさんぽ
作:えがらしみちこ
あめふり さんぽ ちゃぷ ちゃぷ ちゃぷ
長靴はいて、傘をさして、水色のカッパをきて。
さあ、おさんぽに行こう。
雨の日のお散歩を楽しく描かれたこちらの絵本。
主人公の女の子の目を通すと、雨の日が万華鏡のように美しい世界に見えます。
感性をはぐくむ1冊です。
雨、あめ
作:ピーター・スピアー
雨の日のとある姉弟の日常を、すみずみまで切り取って描かれた作品です。
ことばのない絵本です。
コマ割りのカットに、それぞれの絵が細かく描きこまれていて、見ごたえがあります。
本当にそこにいるような錯覚をおぼえます。
絵から伝わる世界観に、きっと子どもも目をキラキラさせて絵本をのぞき込むことでしょう。
長年愛される名作です。
あめのひえんそく
作:まつお りかこ
明日の遠足をとっても楽しみにしていた、こぐまのモンタ。
次の日起きてみると、なんと雨!
遠足は中止になり、ショックのモンタは布団にもぐって泣いてしまいます。
そんなモンタにお母さんが言いました。
「モンタ、おきて。えんそくに いくわよ」
お母さんはモンタのためにおうち遠足を用意していました。
かわいい絵とやさしいストーリーにほっとします。
お母さんの思いやりが伝わるお話です。
工夫次第で、おうちでも楽しい思い出が作れます。
おとうさんのかさ
作:三浦太郎
心やさしいメルシーちゃんは、雨の日にお父さんに傘を届けにいきます。
お父さんの大きな傘をさしていると、動物たちが次々に「いれてくれませんか」とお願いしてきて…。
最後はお父さんの力強いむくもりに包まれます。
読むと心が和む絵本です。
ぽつぽつぽつだいじょうぶ?
作:しもかわら ゆみ
雨の日だってへいき。
ねずみさんがさしたのは、きのこの傘。
うさぎさんがさしたのは、にんじんの葉っぱの傘。
お気に入りの傘に、「ぽつぽつぽつ」「ぱらぱらぱら」雨がかかります。
かわいい動物たちの表情と、いろんな雨の音を楽しめる絵本です。
とにかく登場する動物たちがかわいい。
シンプルですが、心温まる絵本です。
どしゃぶり
文:おーなり 由子
絵:はた こうしろう
どしゃぶりの雨の中ではしゃぐ子どもの様子が描かれています。
伝わるのは、本当にどしゃぶりの雨の中にいるような臨場感。
雨音、水玉はじける感覚、雨のにおい。
どれも本物のように感じ取れます。
絵の力が強いので、それに負けないように読み聞かせにも力が入ります。
読み終わると、やりきったような充足感が味わえます。
ぞうくんのあめふりさんぽ
作: なかの ひろたか
雨降りの日にごきげんでお散歩へ出かけるぞうくん。
かばくんと一緒にお池の中をお散歩することに。
けれど泳げないぞうくんは、かばくんの背中にのせてもらいます。
先へ進むとお池はどんどん深くなっていき…。
優しい仲間たちのほのぼのした助け合いにほっこりします。
温かい気持ちになる絵本です。
あめのひはかささして
作:イノウエヨースケ
「あめのひはかささして」
雨の日は町中が傘をさしています。
車も、カエルも、犬も、花火まで!
ページをめくるたび、あらゆるものが傘をさし、同じフレーズをきざみます。
雨の日は嫌なモノと思いがちですが、この絵本に出てくる人や動物の表情はどれも楽しそう。
イノウエヨースケさんは、子ども目線のワクワクを描いた絵本が多いですね。
子どもたちのゆたかな発想を育ててくれます。
はっぱのおうち
作:征矢 清
絵:林 明子
お外で遊んでいると突然の雨。
さちはあわてて葉っぱのおうちで雨宿りします。
すると先客がいて…。
カマキリ、チョウ、テントウムシ、と身近な虫たちと雨宿りを楽しむお話です。
葉っぱに囲まれた小さな世界は、隠れ家のようで子どもの心をくすぐります。
自然の感受性あふれる絵本です。
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あめふりのおおさわぎ
作:デイビッド シャノン
訳:小川 仁央
ある朝、雨がざあざあふりだした。
にわとりがなき、犬はほえ、赤ちゃんがなきわめき、洗濯物をもったお母さんは叫んだ。
どしゃぶりの雨の町の大混乱をユーモラスに描いた絵本です。
ページを開くたび迫力の絵が飛び込んできます。
ストーリーにスピード感と勢いがあります。
アメリカ絵本作家の作品で、日本人にはない感性に触れることができます。
ストーリー構成のしっかりした力強い作品です。
あめふり
作:さとう わきこ
大人気「ばばばあちゃん」シリーズからです。
毎日毎日降り続く雨に、とうとう怒ったばばばあちゃん。
「ようし、こっちにも考えがあるよ」
ばばばあちゃんがかみなり相手にとった、おもしろおかしい作戦とは!?
梅雨のどんよりしたお天気を吹き飛ばす、パワフルなばばばあちゃん。
元気がもらえるお話です。
おわりに
雨がテーマの絵本もたくさん出版されています。
今回はそのなかでおすすめの絵本をご紹介させていただきました。
雨の日はたっぷり絵本を読んで、いろんな雨の表情を楽しんでくださいね。
絵本選びの参考になれば幸いです。
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