欲しい!買って!
お子さんに駄々をこねられて、困った経験をお持ちではないですか。
わが家もそうでした。それが今、6歳になった子どもは「これは高いから今日はやめとく」と自分で判断できるようにもなってきました。
きっかけのひとつが、お金をテーマにした絵本です。なんでも買いたがる、そんなときはお金のことを学ぶ絶好の機会。
この記事では、実際にわが家で子どもの行動が変わった絵本8冊を、変化が育ちやすい年齢の目安つきでご紹介します。
| 年齢の目安 | おすすめの絵本 | この時期に育ちやすいこと |
|---|---|---|
| 3歳ごろ〜 | ・くるまのねだんのえほん ・おちばいちば | お金の存在に気づく・ごっこ遊びを通じた興味づけ |
| 4歳ごろ〜 | ・おかねのきもち ・100円たんけん | 「買う」「大事にする」の意味がわかり始める |
| 5〜6歳ごろ | ・あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん ・おかねをつかう! | 一番変化を感じた時期。貯める・計画する・我慢するが一気に育つ |
| 年長~小学低学年 | ・ポーチとピース ・レモンをお金にかえる法 | 「増やす」「複利」の発想に触れる |
お金の基本を学ぶ絵本8選
1.くるまの ねだんのえほん
対象年齢の目安:3歳ごろ〜
乗用車や消防車などの写真と値段が書かれた図鑑絵本です。
注目すべきは、左ページに車1台の写真に対し、右ページに大きく値段が書かれていることです。
救急車や消防車のお値段。一緒に読んでいて新しい発見があります。興味を持ったところから読めるので導入におすすめです。
こんな子におすすめ:のりもの好きで、数字に興味が出てきた子に。「これは高い、これは安い」がわかるようになると、次に紹介する絵本にもすっとつながります。
2.おちばいちば
対象年齢の目安:3、4歳ごろ〜
さっちゃんが、どんぐりのお馬さんに乗ってやってくる、不思議な「おちばいちば」。木の実のごちそう、落ち葉のスカート、落ち葉の魚……にぎやかな市場を大満喫します。どんぐりがお金になる、という設定も楽しい。
こんな子におすすめ:おままごとやお店屋さんごっこが好きな子に。「お金」というより「交換する」感覚のはじめの一歩として。秋のどんぐり拾いと合わせて読むと体験と物語がつながります。
【おうちできる遊び】この本を読んだあと、拾ってきたどんぐりでそのまま「どんぐり屋さん」ごっこをしました。お金は一切かからず、外遊びとお金ごっこが一石二鳥になった時間でした。買い物の「やりとり」を、お金の実感がまだない年齢でも自然に体で覚えられます。
3.おかねのきもち
対象年齢の目安:4歳ごろ〜
「きょうからここがおうちだよ」
机の下に落ちていた1円玉を、あみちゃんが貯金箱に入れることで物語がはじまります。
ちっぽけな存在の1円玉目線で描かれたこちらのお話、最後は小さな力がつなぐ輪に、感動がまっています。
この絵本を読むと、お金の価値や意味のあるお金の使い方を、改めて認識します。
子どもとどう向き合えばいいのか、親としてのヒントにもなります。
こんな子におすすめ:「お金は大事に使うもの」という感覚を、物語を通してじんわり伝えたい方に。わが家では、この感覚が後の「貯める」習慣の土台になった実感があります。
4.100円たんけん
対象年齢の目安:4歳ごろ〜
100円で買えるものって何だろう?
おかあさんとぼくは商店街で100円で買えるものを探します。
同じ100円でも、買える豚肉と牛肉の量は違う。
ぼくは買い物を通して100円の価値を知っていきます。
買い物がテーマなので、子どもにも身近に感じられる内容です。
お小遣いを始める前に、お金の使い方を学ぶきっかけになると思います。
こんな子におすすめ:「同じ100円でも買えるものが違う」を実感させたい方に。わが家では、この手の絵本をきっかけに「高いか安いか」を自分で判断できるようになっていきました。
5.おかねをつかう!
対象年齢の目安:5、6歳ごろ〜
うさぎのサニーが主人公。
「うさぎのくにでは にんじんがお金なんだ♪」
にんじんを3本にぎりしめ、おもちゃを買いに行きますが…。
モノには値段があります。
何かを「買う」ためには、何かを「買わない」選択する必要がある。
伝えるのが難しいことを、この本は分かりやすく教えてくれます。
文章量は少なめですが、”お金の基本”がぎゅっとつまった1冊です。
こんな子におすすめ:物欲が強めのお子さんにこそ、おすすめしたいです。欲しい欲しいが強い子どもに、「次に欲しいものが将来どうなるか」を伝えると我慢できることが増えました。この絵本の「買わない選択」がまさにその練習になります。
6.あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん
対象年齢の目安:5、6歳ごろ〜
どんなお金の種類がある?
あそびに行ったらどれくらいお金がかかる?
欲しいものを買うにはどうすればいいの?
お金のあれやこれ、すべてがこの1冊につまっています。
クイズや迷路、えさがし、パズル、ワークブック形式で紹介されています。
こんな子におすすめ:クイズや迷路で「自分で考えて選ぶ」経験をさせたい方に。わが家でこの手の実践的な内容が一番効いたのも、ちょうど5〜6歳ごろでした。「お財布と相談してから決める」ような場面が増えたのもこの時期です。
7.ポーチとピース-とうしについてかんがえるえほん
対象年齢の目安:5歳ごろ〜
森の中にある大きなくりの木。
くりを全部食べるポーチくんと、あまったくりを大切にとっておくピースくん。
“あまったくりを植えてみよう!”
ここが大事な分岐点となり、ふたりの人生は大きく変わっていきます。
キーワードは蓄財と投資。
お金をためて置くだけではお金は増えない、投資することによって複利効果でどんどん資産は膨らんでいく。
金融の概念を伝えるのにとってもよい内容ですので、ぜひ読み聞かせしてみてください。
こんな子におすすめ:貯めるだけでなく「増やす」発想にも触れさせたい方に。
こちらは、物語とリンクするボードゲームも発売されています。
8.レモンをお金にかえる法
対象年齢の目安:小学校低学年〜(挑戦させたい場合は年長からでも)
少年がレモネードスタンドを起業し、価格のつけ方や仕入れ、利益について試行錯誤しながら学んでいく物語です。「もらう」お金ではなく「自分で生み出す」お金がテーマの1冊。小学生低学年からとなっていますが、挿絵が大きく文字は少な目なので年長からでも可能だと思います。
こんな子におすすめ:「使う・貯める・増やす」を知った子の、次のステップに。決まった仕事をこなす力より、自分で仕事をつくる力が問われる時代だからこそ、早いうちに触れておきたい視点です。
続編「続・レモンをお金にかえる法」(地域経済編)もあります。
あわせて遊びたい おもちゃ・ボードゲーム
絵本で得た知識は、遊びの中で使うとさらに定着します。わが家で注目しているものを紹介します。
1.モノポリー── 土地の売買や家賃交渉を通じて、投資の考え方に自然に触れられる、知る人ぞ知るのボードゲーム。ルールが簡略化されていて大人も子ども一緒に楽しめるのもうれしいポイント。わが家で遊んで感じたのは、「使う側」ではなく「持つ側(オーナー)」の視点に立てるという珍しさです。日常生活では、子どもは基本的に消費者側の立場しか経験しません。家賃を受け取る側、資産を増やす側の感覚は、このゲームならではと感じました。ロングセラーになるのも納得です。
未就学〜小学校低学年なら「モノポリー ジュニア」(5〜7歳向け・2〜4人・ルール簡略化)から始めるのがおすすめです。本格版「モノポリークラシック」への橋渡しになります。
2.コンビニごっこセット ── 3歳ごろから楽しめる、自然と「買い物のやりとり」が身につくごっこ遊び。最初はお金の感覚がなくても、遊ぶうちに興味が出てきて、「買いすぎるとなくなる」という感覚も自然に学べます。一つはおうちにあると長く遊べます。
おわりに
お買い物に行くと、「あれ買って」「これ買って」。
モノには価値があること、お金は無限ではないこと。言葉で伝えるのは難しいですよね。だからこそ、絵本とごっこ遊びが入口になります。今回紹介した8冊が、お子さんとお金について話すきっかけになればうれしいです。
お金の絵本はまだまだ少なく、探すのに苦労しました。特に「レモンをお金にかえる法」は「こんなのが欲しかった」と思った1冊です。2027年開始のこどもNISAも見据え、これからは「生み出す」視点がますます大事になりそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。





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