お小遣いは何歳から?
毎月決まった額を渡す?それとも、お手伝いのご褒美に渡す?
どうやってお金の大切さを教えていけばいい?
お金は切っても切り離せない、人生に関わってくる大切なものです。
どうしてお金を大切にするのか、お金の価値とは、どうお金と向き合えばいいのか。
親として子どもにどう伝えていけばいいのか。
そんなことにお悩みの方におすすめしたい書籍が、「3歳から始める欧米式お金の英才教育」です。
お金の基礎知識から子どもへのお金教育の実践方法まで、細かく書かれていています。
作者は幼少期に資産家の家で過ごし、海外にも居住していたそう。
そこで得た経験が、この本には詰まっています。
一般人とは違ったお金の価値観に触れることができる、貴重な機会になると思います。
※ちなみに2022/8月現在、AmazonのKindle Unlimited 会員の場合は無料で読めるので大変お得です。
月額980円ですが、最初の30日間は無料体験が可能なので、無料体験期間中に簡単に解約もできます。
3歳から始める欧米式お金の英才教育
作者/川口 幸子
「おこづかいをどのように与えていますか?」
A…時期を決めずに話をしながら渡している。
B…決まった日付に渡している。
序章では、お金教育の現状を知るQ&Aから始まります。
こちらの質問、一般的にBの方が多いと予想しますが、本書ではAをすすめています。
それは、おこづかいの必要な理由やいくら必要なのかをしっかり話し合うことが重要だからです。
そうやってQ&Aで自分のご家庭のお金教育レベルを知ることができます。
そのうえで本章を読むことで、よりお金の教育の大切さを実感します。
第1章では、日本と欧米のお金教育の違いについて述べられています。
日本はお金の教育が、ほんとうに遅れていますね。
第2章では、お金の基礎知識について書かれています。
インフレについてや、株式、債券の投資のこと、単利や福利の違い。
大人が知っておくべき知識を、わかりやすく簡潔にまとめてあります。
第3章では、お金教育を受けた子どもと、受けていな子どもの違いが書かれています。
お金教育を受けた方は、かしこい消費者になり、コミュニケーション能力も高くなるそうです。
さらに、お金を働かせる方法がわかるとのこと。
子育てをしている親として特に参考になるのが、第4章の「年齢別お金教育【実践編】」です。
就学前から高校生まで、その年齢にあったお金教育の仕方を具体的に教えてくれています。
お小遣いの渡し方や、貯金に対する向き合い方、投資のすすめまで。
この章が一番ページを割いてあり、内容も充実しています。
忙しい方ですと、ここだけ読んでも価値がある章です。
第5章は、子どもの未来のためにもお金教育の大切さを訴えています。
内容は以上となります。
全体を通して、語り文で読みやすいです。
短時間でするすると読みきってしまいます。
これからお金教育をしていくうえで、具体的に参考になる内容が書かれています。
すでにお子さんが3歳を過ぎているからといって、遅くはありません。
お金に振り回されない生き方、人とのつきあい方、人生全般について書かれた本書。
お金の教育をすることで、我慢強くなり、欲しいものをすぐ買ってということもなくなりそうです。
会社員のように自分の身体を使って稼ぐという方法以外に、お金に働かせるという感覚が斬新です。
ワークスタイルも様々に変化していくこれからの時代は、お金に関してそれまでとは違った視点が必要ではないかと考えます。
こういった考え方が、もっと世間に広がればいいのにと願います。
あわせて読みたい。こちらの記事では子ども向けお金の絵本をご紹介しています。
さいごに
私が社会に出たとき、まずとまどったのが税金の事でした。
所得税ってなに?
給料明細を見れば、所得税や社会保険料が引かれ、手元に残るのは7割ほど…。
年末調整や確定申告。何も分からない社会人一年生。
無頓着なまま、総務にお任せしていた無知な自分。
知識があれば、医療控除や保険控除、節税できることはたくさんあったのに、無知で無関心な時代はそれらをしませんでした。
お金のこと、税のことはすごく大切なと。
とくに税金は国民の義務です。
なのに、義務教育のうちにじっくり向き合う授業がなかったことが残念でなりません。
自分で情報を取りに行くしかありません。
今はiDeCoやNISAなど節税を意識した投資もあり、日本の金融リテラシーも徐々に上がってきたのかなと思っています。
自分の子どもには、社会人になったときにお金に無頓着にならないよう、しっかり教えていきたいと考えています。
税のこと、投資のこと、お金が生み出す価値のこと。
お金としっかり向き合うことが、子どもの人生に最良になることを信じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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