「もうすぐ幼稚園なのに、指しゃぶりがやめられない…」
わが家の子も、3〜4歳ごろまで指しゃぶりが習慣になっていました。そこで試したのが、”指しゃぶりが止まる絵本”として有名な『ゆびたこ』(くせさなえ 作/ポプラ社)。
先に結論を言うと、効果は絶大でした。読んでから指しゃぶりは目に見えて減りました。 ただし、それで一件落着…とはいかず、数ヶ月後にぶり返し、最終的に卒業できたのは絵本+グッズの合わせ技のおかげです。
この記事では、『ゆびたこ』を読んだリアルな効果と親としての正直な葛藤、そしてぶり返しから卒業までに試したこと全部(絆創膏・苦いマニキュア・夜の安心ぬいぐるみ)を記録します。
きっかけは3歳の歯科検診でした
指しゃぶりは乳幼児期にはよくあるクセの一つ。歯並びに影響してしまうので、子育て中の方にとっては悩みの種ですよね。
私も子どもの指しゃぶりが気になっていたものの、正直なところ「そのうち自然に卒業できればいいな」くらいに考えていました。それが一変したのが、3歳の歯科検診です。
先生 「お子さん、前歯が出ていますね」
とこはる 「え!指しゃぶりが原因でしょうか?赤ちゃんの時からずっと続いています」
先生 「そうですね。指しゃぶりをしていると、あごの形成に大きな影響を与えます。そろそろ卒業を考えた方がいいですね」
とこはる 「睡眠時にどうしてもしゃぶってしまって…今すぐやめさせた方がいいですか?」
先生 「早い方がいいですが、4歳までぐらいなら大丈夫だと一般的には言われています。お子さんに負担にならない程度で、根気よく言い聞かせてみてください」
とこはる 「わかりました。努力します」
この日を境に、「そのうち」ではなく「本気で対策する」に気持ちが切り替わりました。そこで手に取ったのが『ゆびたこ』です。
『ゆびたこ』はどんな絵本?
主人公は、もうすぐ1年生になるのに指しゃぶりがやめられない女の子。指をしゃぶりすぎて親指にできた「たこ」が、ある日突然しゃべりだします。
「わいは ゆびたこ。あんたが いっぱい すうてくれたから、こんなに せいちょうできたわ」
コテコテの関西弁でまくしたてる、不気味だけどどこか憎めない「ゆびたこ」。吸えば吸うほどゆびたこが育ってしまう…という展開に、子どもはドキッとしながら引き込まれます。
2013年の刊行から口コミで売れ続け、累計30万部を突破した、指しゃぶり絵本の定番中の定番です。
『ゆびたこ』くせさなえ 作(ポプラ社)
『ゆびたこ』は何歳から?
主人公は年長さん(もうすぐ1年生)の設定ですが、わが家が読んだのは3〜4歳ごろ。お話が理解できて、「自分の指にもたこができるかも」と想像できる年齢なら十分に効きます。
目安としては:
- 2歳ごろまで:お話として楽しむ段階。指しゃぶり対策としての効果は薄め
- 3〜4歳:「自分ごと」として受け取れるようになり、効果が出やすい。わが家はここで読みました
- 年長〜小学生:主人公と同じ状況なので、いちばん刺さる年齢
なお、指しゃぶりは一般に、乳歯の歯並びへの影響を考えて3歳ごろから少しずつ卒業に向けた働きかけを、と言われています。気になる場合は歯科検診のときに相談してみると、お子さんに合ったペースが分かりますよ。
実際に読んだ効果:絶大でした
わが家の場合、読んですぐに指しゃぶりが目に見えて減りました。 「指を吸うとゆびたこが育つ」というストーリーが強烈だったようで、指を口に持っていきかけて、ハッと止まる場面が増えたんです。
数ある指しゃぶり対策のなかで、最初の一手としての破壊力は間違いなくナンバーワンでした。声かけや説得ではまったく動かなかった指しゃぶりが、絵本1冊で動いたのですから。
正直な話:「怖がらせる絵本」への葛藤
ただ、これは正直に書いておきたいのですが、『ゆびたこ』は子どもを怖がらせることで効く絵本です。
読み聞かせながら、「怖がらせてやめさせるのって、どうなんだろう…」という葛藤が親としてはありました。効果があるのは間違いない。でも、脅かして言うことを聞かせているようで、複雑な気持ちになったのも本当のところです。
なので、これから読む方には次の2点をおすすめします。
- 怖がりなお子さんには無理強いしない:表紙の時点で嫌がるようなら、一旦しまって時期を待つ。絵本がトラウマになっては本末転倒です
- 読んだあとのフォローをセットに:「やめられたらゆびたこさんもきっと喜ぶよ」など、怖さで終わらせない声かけを
ちなみに物語自体は、ただのホラーではなく、ゆびたこがどこか憎めない存在として描かれていて、最後まで読むと「怖い」だけでは終わらない余韻があります。そこがこの絵本が支持されている理由だと思います。
効果は永遠じゃない:数ヶ月後のぶり返し
わが家の記録として大事なのがここです。数ヶ月後、何かのきっかけで指しゃぶりが再開しました。
絵本の怖さの記憶は、時間とともに薄れます。環境の変化や不安なことがあると、子どもは安心を求めていつもの癖に戻る。指しゃぶりはそういうものなんだと思います。
「ゆびたこを読んだのに、またぶり返した」という方、それはお子さんが特別なわけでも、絵本が効かなかったわけでもありません。わが家もそうでした。ここからは、絵本の”次の一手”の話です。
『ゆびたこ』以外に試した方法(実録)
「ゆびたこ以外の対策を探している」という方に、わが家が実際に試したものを、効果の実感と一緒に紹介します。
①指に絆創膏を貼る
まず試したのが絆創膏。指しゃぶりする指に貼っておくと、口に入れたときの違和感で気づけます。手軽で、「貼っておこうね」と本人と約束する儀式にもなりました。
わが家では決定打にはなりませんでしたが、ゆるやかな抑止としては機能しました。好きなキャラクターですと大事にする気持ちがより働くようです。
②かむピタ(苦いマニキュア)← これが決定打でした
最終的にわが家の指しゃぶりを卒業に導いたのは、日本製の苦いマニキュア「かむピタ」でした。
爪に塗るっておくと、口に入れたときにとっても苦い。苦み成分はおもちゃの誤飲防止にも使われている、舐めても害のない成分(安息香酸デナトニウム)です。
使い方は、爪に塗って乾かすだけ。無意識に指が口にいく→「にがっ!」→指が出る、を繰り返すうちに、無意識の指しゃぶり自体が減っていきました。
絵本との最大の違いは、「無意識」に効くこと。 ゆびたこは”意識”に働きかける対策なので、寝ぼけているときや無意識の指しゃぶりには勝てません。
1/3も使用していませんが、気が付けば指しゃぶりがおさまっていました。わが家の”卒業証書”はこのマニキュアがくれたと思っています。
なお、メーカーの推奨は4歳以上。味覚の発達がまだの小さい子には苦みが効かないこともあるそうなので、3歳以下のお子さんはまず絵本や絆創膏からがおすすめです。
③夜は「安心できるもの」を渡す
もうひとつ、地味に効いたのが夜の対策です。指しゃぶりは不安なとき・眠いときに出やすいもの。手と心の”行き場”を作ってあげるイメージで、寝るとき用のぬいぐるみを渡しました。
わが家の子のお気に入りは、プリンセスの抱き枕ぬいぐるみ。ぎゅっと抱えて眠ると手がふさがり、安心感もあるようで、寝入りばなの指しゃぶりが減りました。
「怖がらせる」ゆびたこ、「苦い」かむピタときて、最後は「安心」で締める。振り返ると、このバランスが良かったのかもしれません。
よくある質問
Q. 指しゃぶりは何歳までに卒業すべき? わが家がかかった歯科医の回答では、「早い方がいいが、4歳までぐらいなら大丈夫と一般的には言われている」とのことでした。3歳の時点で前歯が出ていると指摘されましたが、焦って無理にやめさせるより、負担にならない範囲で根気よく、というのが専門家からのアドバイスです。気になる場合は、まず歯科検診で相談してみてください。
Q. 指しゃぶりは愛情不足のせい? 「1歳半 指しゃぶり 愛情不足」といった検索が多いようですが、乳幼児期の指しゃぶりはごく自然な発達の一部です。少なくとも、指しゃぶりをしている=愛情が足りない、と自分を責める必要はありません。長引いて心配なときは、小児科や歯科など専門家に相談するのが確実です。
Q. ゆびたこが効かなかったら? わが家の実感では、①絵本(意識に効く)→②絆創膏・(無意識に効く)→③夜の安心グッズ(不安に効く)と、性質の違う対策を重ねるのがおすすめです。1つで卒業できる子のほうが少ないと思います。
まとめ:『ゆびたこ』は最強の一手目。でも一手で終わらせない
- 『ゆびたこ』の効果は絶大。指しゃぶり対策の一手目として文句なしにおすすめ
- ただし怖がらせる絵本なので、怖がりな子には無理をさせず、読後のフォローを
- 効果はぶり返すこともある(わが家は数ヶ月後に再開)
- 卒業の決め手はかむピタ+夜の安心ぬいぐるみの合わせ技だった
指しゃぶりの卒業は、絵本1冊のイベントではなく、ちょっとした長期戦です。『ゆびたこ』はその最強のスタートを切ってくれる絵本。この記録が、同じ悩みをもつ方の参考になれば嬉しいです。

コメント