春の芽吹く季節もすぎ、6月になると雨がぱらぱら。
梅雨時期になると「ゲコゲコ」と大合唱が聞こえてきますよね。
田んぼから聞こえるあの声の主はアマガエル♪
ちっちゃくて、つるんとしていて、よく見るとかわいいんですよ。
生まれたころはオタマジャクシだったものが、5月~6月には立派なカエルに変化します。
カエルは日本ではもちろん、海外でも縁起がいい生き物として愛されています。
「無事帰る(カエル)」と日本では言いますね。
カエルは害虫を食べてくれるので、田んぼや畑にとっても役に立ちます。
今回は、そんな愛すべきカエルたちが出てくる絵本を集めてみました。
カエルが出てくる絵本10冊
かえるじゃん
作:つるた あき
こちらはだまし絵の絵本です。
身近な食べ物に様子を似せ、珍しいカエルたちが現れます。
表紙だけ見ると、食べ物の絵本かな??と見間違えてしまいそう。
おいしそうな食べ物のようで、すべてカエルが隠れています。
次はどんなカエルが出てくるのか、ページをめくるたびワクワクします。
オチもあるので、しっかり最後まで楽しめます。
日本では見ない種類のカエルが出てきますので、カエルの新たな知識も増えそうです。
カエル好きにはもちろん、カエルに興味がない子にもおすすめです。
ジロッ
文:おおなり修司
絵:たけがみたえ
「ジロッ。」カエルの目が印象的なこちらの絵本。
カエルがチョウのさなぎをジロっと見てパクリ。
かと思えば、大きなヘビが目が逆にカエルをジロッ。
ヘビから必死に逃げたカエル、今度は大きなペリカンに狙われて、上へ下へと。
カエルの運命はいかに!?
「ジロッ」「ケロケロスー」「バタバタバタ」、言葉はすべて子どもたちの大好きな擬音語です。
生命力あふれる版画絵に、リズム感ゆたかな擬音語があわっています。
絵と言葉がマッチして、物語が生き生きとしています。
文字が少ないので、1歳からでも楽しめます。
絵が特徴的で、子どもの感性を育てるのにもおすすめです。
ゆかいなかえる
作:ジュリエット・ケペシュ/訳:いしいももこ
「みずのなかに ぜりーのような たまごが。たまごのなかには くろいてんてん。さかなが やってきて ぱくっと たべた。でも 4つのたまごだけ ながれていった。」
そうして4つのたまごからオタマジャクシが生まれました。
後足が生え、前足が生え、カエルが誕生します。
4匹のカエルは楽しそうに遊んだり、捕食者から隠れたり、食事をしたり…ゆかいな様子が描かれます。
青、緑を基調とした色彩の絵本です。子供向けの絵本では珍しく、配色が抑えられています。
その分、カエルたちのゆかいな動きが際立ちます。
カエルの生態も学びつつユーモアも楽しめる絵本です。
一見すると地味ですが、子どもはよく読み聞かせをせがみます。
カラフルな絵本が多い中で、かえって新鮮なようです。
あまがえるのかくれんぼ
文:たての ひろし
絵:かわしま はるこ
小さなあまがえるのラッタ、チモ、アルノーの3匹が主人公。
3匹は今日もいつものようにかくれんぼをはじめます。
「もう いいかい?」
「まあだだよー」
すると岩に隠れていたラッタの身体の色が変わってしまい…。
緻密でみずみずしいタッチで描かれたカエル絵本です。
アマガエルのツルっとした肌感まで見事に再現されています。
絵もさることながら、やさしく心温まるストーリーもすばらしく、心を和ませてくれます。
アマガエルの生態にもふれることができる絵本です。
この絵本を読めば、さらにカエルに興味が出てくるでしょう。
2作目も発売されています。
ぼくらは いけのカエル
作:まつおか たつひで
カエル図鑑のようなこちらの絵本。
主人公のモリアオガエルがいろんな種類のカエルを紹介してくれます。
カエルの鳴き声や産卵場所の違いなど、さまざまなカエルの生態を知ることができます。
絵本でありながらも、実物に忠実に描かれています。
カエルの興味をさらに深めたいときにおすすめの科学絵本です。
カエルくんのだいはっけん!
作:まつおか たつひで
先にご紹介した「ぼくらは いけのカエル」と同じ作者の作品です。
こちらはカエルの生態を中心に、さらに自然界の虫たちも紹介した図鑑の絵本です。
自然に興味が出てきたころにおすすめの1冊です。
オレ、カエルやめるや
文:デヴ・ペティ /絵: マイク・ボルト /訳: 小林 賢太郎
カエルであることが嫌なカエルの子が主人公のお話です。
だってぬれてるし、ヌルヌルしてるし、ムシばっかり食べるし。
「オレ、カエルやめるや」
それよりもっとかわいい動物になりたいと憧れますが…。
最後はやっぱりカエルでいいやと思いなおします。
吹き出し形式で言葉が描かれた絵本です。
カエルパパとカエルの子とのユーモラスなやり取りが面白いです。
無邪気にあれなりたい、これなりたい、という子供と、それに返事をしていくパパ。
最後は自分のままでいいんだ、と思わせてくれる、メッセージ性も素敵だと思います。
こちらの本はシリーズになっています。
ちいさなかえるくん
作:甲斐 信枝
すこし頼りないかえるくんがでてくるお話です。
おなかをすかせたかえるくんは、野原のチョウを捕まえようとしますが逃げられてばかり。
なかなかエサを捕まえられず、あちこち行きます。
カエル目線で自然に触れあえる絵本です。
ほのぼのしています。
ゆっくり絵本を読みたいときに。
あまがえるのあおちゃん
作:高家 博成 ・仲川 道子
かえるのあおちゃんが主人公。
きょうだいたちはみんなぴょんぴょん飛べるのに、一番小さいあおちゃんはまだ飛べません。
あおちゃんはみんなに励まされながら、必死にジャンプの練習をします。
ほのぼのとした物語です。
あおちゃんの頑張る様子がとても健気で、見ている方も応援したくなります。
あおちゃんの頑張りが、子どもたちにも伝わるといいですね。
あおちゃんを通して、子どもも成長して欲しいと思う1冊です。
かえるとカレーライス
作:長 新太
カエルが住んでいる池のそばの山が、カレーを噴き出してカレーライスになった!
カエルはカレーライスになった山をどんどん食べていって…
最後は鳴き声まで変わってしまう!
突拍子もないお話の絵本です。
山がカレーライスになる発想が新鮮です。
カエルにつられて子供も一緒に食べるふりしています。
笑いたいときにおすすめしたい1冊です。
読み終わるとカレーが食べたくなりますよ。
さいごに
カエルが出てくる絵本をご紹介しました。
我が家は去年から庭にヒキガエルが住み着いています。
今年も3月ごろ冬眠から目を覚ましたようです。
水やりしていると、たまにガサっと現れてびっくりします。
息子もカエルが住み着いたことで、興味をもつようになりました。
害虫を食べてくれるようなので、そっとしておこうと思います。
お庭にいたらラッキー♪です!ぜひ可愛がってください。
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