旅行記シリーズ 第4回 前回はこちら →【和田岬線でこべっこランドへ】
各駅停車で、2泊3日。
今回は米子・境港・鳥取をめぐる、鉄道がメインの家族旅です。各駅停車だけで進むのんびり旅になります。(今回、みなとライナーだけは例外です)
行きは因美線でポケモンのラッピング列車に、帰り道は境線の鬼太郎列車に乗る。移動そのものが目的地になるような旅程を組みました。
電車旅だからこそ、鳥取を満喫できたと思います。 車では味わえない体験でした。子どもだけでなく、大人も楽しめた旅です。前編では1日目の移動と、2日目の境港観光までをお届けします。
今回のルートと費用まとめ
| 区間 | きっぷ | 金額 |
|---|---|---|
| 地元の駅 → 津山(姫新線) | 通常運賃 | ― |
| 津山 → 智頭 → 鳥取(因美線) | 紙のきっぷ | 680円(子ども半額) |
| 鳥取 〜 (1日目・2日目の鳥取県内区間) | 鳥取のんびりパス(JR普通列車2日間乗り放題+水木しげる記念館入館券付き) | 大人3,000円/こども1,500円 |
| 山陰線(鳥取〜米子など) | ICOCA(一部区間は非対応で下車駅精算) | ― |
- 鳥取のんびりパスは水木しげる記念館の入館券が付いたタイプです。境港へ行く予定があるなら、かなりお得です
- ICOCAで入場したものの、山陰線の一部区間はICOCA非対応でした。下車駅が決まっていなかったため、降りるときに駅員さんへ申告して精算しました。車内で車掌さんから直接きっぷを買っている方も見かけたので、ローカル線ではこの方式に慣れておくと安心です
- 運賃・きっぷ内容は2026年8月時点のものです。最新情報は【JR西日本公式サイトURL】でご確認ください
1日目:因美線でとっとりサンド列車に乗る
地元の駅から姫新線で津山へ。そこから因美線に乗り換えて、智頭・鳥取方面を目指します。
途中、智頭から鳥取までの区間で乗った列車が、「とっとりサンド列車」でした。

鳥取県の「とっとりふるさと大使」に任命されているポケモン、サンドとアローラサンドのラッピング列車です。車内にもサンドの装飾がちらほらあり、「いつもと違う電車旅になりそう」というワクワク感から旅がスタートしました。
窓の外は、とにかく山また山。因美線はトンネルよりも、山あいの景色がずっと続く区間でした。
景色が山ばかり続くなかで、子どもが食いついたのは意外なもの。車窓に見えた「鳥取銀行」の看板でした。
💬 こども車掌のひとこと 「あっ、鳥取銀行!」
山の景色に飽きてきたころ、ふと目に入った街の看板に反応する。子どもらしい視点だなと思いました。
山陰線(鳥取〜米子)は、駅での停車が多かった
鳥取から米子までは山陰線に乗り継ぎます。
ここは正直に書きます。駅での停車が多い区間でした。 数分のこともあれば、長いときは10分以上動かないことも。
動かない時間が続くと、さすがに電車好きの子どもも退屈してしまいました。
そんな中で気を紛らわせてくれたのが、車窓に見えた風車です。風車を間近で見るのは、子どもにとって初めてでした。
💬 こども車掌のひとこと 「大きい〜!」
山陰線の車窓から見えた風車。停車が多い区間の中で目を引いた
普段の生活圏ではなかなか見られない景色なので、停車の多い区間の中でも印象的なポイントになりました。
実用メモ:因美線に比べると、山陰線のこの区間は停車を含めて乗車時間が長くなります。おやつや絵本など、車内で気を紛らわせるものを多めに用意しておくと安心です。→関連記事:子連れ電車旅の持ち物リスト|少数精鋭でいく我が家の定番
米子駅に到着。「0番のりば」また発見
夕方、ようやく米子駅に到着しました。
ホームを見て、子どもが声を上げます。
💬 こども車掌のひとこと 「0番のりば、また出た!」
以前の旅行記でも登場した「0番のりば」。(関連記事:電車で琵琶湖一周|0番のりばに興奮、子連れ各駅停車で「移動を楽しむ」2日間)今回もしっかり見つけていました。子どもにとっては、もはや鉄道旅の定番チェックポイントになっているようです。
1泊目:東横イン(米子)に泊まる
この日は東横インに宿泊しました。
部屋は幅140cmのベッドが2台のシングルタイプ。子どもと添い寝する形でしたが、無理なく眠れました。防音もしっかりしていて、静かに過ごせました。
アメニティは最低限そろっています。必要なものはフロントで受け取る方式で、女性向けの化粧水・乳液も用意されていました。このあたりはホテルによって置いていないこともあるので、あると助かるポイントです。
朝食は無料。簡単なビュッフェ形式で、コストパフォーマンスは良好でした。
【正直な注意点】時間が遅めだと、パンが品切れになっていることがあります。 品切れもちらほらあったので、朝食を楽しみにしている方は早めの時間帯がおすすめです。
全体としては「安定のビジネスホテル」という印象で、子連れでも困ることなく過ごせました。
2日目前半:みなとライナーで境港へ
2日目は、米子から境港へ向かいます。境港線は0番乗り場から出発します。
乗ったのは臨時快速「みなとライナー」。境線のICOCA対応車両(キハ126系)で運行される、実はめったに走らない列車です。この列車に乗るためだけに、お盆のこの日程を組みました。
車両自体は、これといって変哲のない普通の見た目です。でも「この列車に乗れた」ということ自体が、今回のこだわりポイントでした。

正直に書くと、親のほうは「レアな列車に乗った」とテンションが上がっていたものの、子どもは特に感想がなかったようです。「人が少ないな」くらいの反応で、あとはぼーっと車窓を眺めていました。狙っていた親と、いつも通りの子ども。このギャップも、振り返れば旅の記録として面白いところです。
境線といえば「鬼太郎列車」のイメージが強いかもしれませんが、みなとライナーはそのラッピングがない、通常仕様の車両です。鬼太郎の装飾がお目当ての場合は、帰りに乗る定期運行の鬼太郎列車のほうで楽しめます(後編で詳しく書きます)。
境港で水木しげるを堪能する
境港に到着してからは、スタンプラリーと水木しげる記念館をめぐりました。

境線の各駅には妖怪の愛称がついていて、道中のスタンプラリーだけでも十分楽しめました。
【実用メモ】スタンプラリーには、有料の専用台紙が売られています。わが家は手持ちの紙を使ってしまいましたが、あとから専用台紙を使っている他の子どもたちを見て「あればもっと楽しめたかも」と思いました。境港でスタンプラリーをするなら、専用台紙を先に確保しておくのがおすすめです。
水木しげる記念館の入館は、鳥取のんびりパスの特典を使いました。かなりお得なきっぷだったと感じています。

【実用メモ】時間に余裕があれば、米子鬼太郎空港もおすすめです。こちらも妖怪の世界観で統一されていて、トリックアートもあり写真映えします。30分ほどでさくっと回れる規模なので、境港観光の合間に立ち寄りやすいスポットです。
前編はここまでです。
後編では、帰り道に乗った「鬼太郎列車」の様子と、大阪・関西万博のレガシー展示が見られる「夢みなとタワー」、2泊目の鳥取での宿泊、そして3日目の山陰線の旅をお届けします。




コメント