旅行記シリーズ 第4回・後編 前編はこちら →【子連れ2泊3日で境港へ(前編)】/ シリーズ第3回(和田岬線)はこちら →【和田岬線に乗ってこべっこランドへ】
前編では、因美線のとっとりサンド列車から、境港での水木しげる記念館めぐりまでをお届けしました。
後編は、帰り道の「鬼太郎列車」から始まります。
帰り道は鬼太郎列車で。乗った瞬間から水木しげるワールド
境港からの帰り、乗ったのは境線の定期運行列車「鬼太郎列車」でした。

行きの「みなとライナー」とは違い、こちらはレトロな車体に妖怪たちがびっしり描かれています。車内に乗り込むと、天井にも妖怪たちが描かれていて、乗った瞬間から水木しげるワールドが全開でした。
見どころが多いのは車両だけではありません。駅のホームや街そのものが妖怪だらけで、町全体がテーマパークのような雰囲気でした。境港に行くなら、電車はマストだと感じました。 普段は車移動が中心のご家庭でも、この区間だけは電車を選ぶ価値があると思います。
驚いたのは、駅と駅の間が1kmに満たない区間があること。 ホームに立つと、もう次の駅が見えているほどの近さです。
車窓を眺めながら、子どもが車内の設備に気づきました。
💬 こども車掌のひとこと 「電車に扇風機がある!」

冷房ではなく扇風機というのも、レトロな車両らしいポイントでした。駅間が短く、ゆっくり景色を楽しめるこの区間は、のんびり鉄旅を求める子連れ旅にぴったりだと感じました。
夢みなとタワーで、ヨルダンの赤い砂に触れる
境港からの帰り道、夢みなとタワーに立ち寄りました。
館内には、2025年の大阪・関西万博のレガシー展示として「とっとりサンドパビリオン」が移設されています。

鳥取県ゾーンの展示に加えて、ヨルダン館の赤い砂も紹介されていて、こちらも実際に手で触れることができました。プロジェクションマッピングの映像とあわせて、視覚と触覚の両方で楽しめる展示です。
子どもたちはここに大はまりでした。室内展示なので、天候を気にせず砂遊びができます。

触ってみると、思っていたよりやわらかい質感で、ひんやりして気持ちがいい。普段の砂とはまた違う、特別な体験でした。
💬 こども車掌のひとこと 「パビリオン、もう一回行きたい!」
よほど気に入ったようで、帰り際にはこの一言が飛び出しました。
2泊目:東横イン(鳥取)に泊まる
この日も東横インに宿泊しました。部屋・アメニティ・朝食の傾向は1泊目の米子と同様です(詳しくは前編をご覧ください)。
2連泊でどちらも同じチェーンだったので、勝手がわかっている安心感がありました。子どもも「またこのホテルだ」と、初日ほど戸惑うことなく過ごせていました。
予約はこちらから→東横INN鳥取駅北口(楽天トラベル)3日目:山陰線で鳥取から和田山へ
最終日は、山陰線で鳥取から和田山方面へ向かいました。
前日の米子〜鳥取間とは違い、この区間は待合での停車がほとんどなく、スムーズに移動できました。 同じ山陰線でも、区間によってこれだけ違うのかと感じたところです。
景色も良く、なかでも印象に残ったのが余部駅周辺でした。
このあたりで渡るのが、余部橋梁です。1912年に完成し、山陰本線を100年近く支えてきた鉄橋で、トレッスル式(鉄骨を組んだ構造)の鉄橋としては、かつて日本一の規模を誇っていました。いろいろ歴史のある鉄橋で、今は2010年に架け替えられたコンクリート橋を走りますが、旧橋の橋脚の一部は現地に保存され、「空の駅」という展望施設として生まれ変わっています。時間があるようなら一度下車して見回るのもおすすめです。

今回は車窓から渡っただけでしたが、実はこの旧橋脚、以前も訪れたことがあります。真下から見上げると、赤い鉄骨がトラス状に組まれた迫力に圧倒されました。

車窓から眺めるのと、真下から見上げるのとでは、まったく違う迫力があります。今回は電車での通過だけでしたが、あの規模感を知っているぶん、車窓の一瞬にも特別な感慨がありました。
和田山に到着したところで、今回の旅の鉄道パートはひと区切りです。ここから先は乗り継いで帰路につきました。
まとめ:この旅はこんな家族におすすめ
子連れ難易度:★★★☆☆
正直に言うと、今回はなかなか歯ごたえのある旅でした。
各駅停車中心のルートは、乗り換え待ちを含めると想像以上に時間がかかります。特急を使えば、同じルートでも難易度は★★ほどまで下がると思います。 各駅停車での「乗ること自体を楽しむ旅」と割り切れるかどうかが、この難易度を選ぶかどうかの分かれ目になりそうです。
今回の乗車時間まとめ(乗り換え待ちも含む)
| 日程 | 区間数 | 乗車時間の合計 | 乗り換え待ちの合計 |
|---|---|---|---|
| 1日目(移動のみ) | 4区間 | 約5時間45分 | 約3時間22分 |
| 2日目(境港観光を除く移動分) | 3区間 | 約4時間9分 | 約25分 |
| 3日目(記事範囲・和田山まで) | 3区間 | 約2時間37分 | 約14分 |
1日目だけで、乗車時間と待ち時間を合わせると9時間超え。移動日と割り切って、他の予定を入れないのが正解でした。 智頭・鳥取での乗り換え待ちがまとまって発生する日程だったので、事前に「今日は乗ることが目的」と気持ちを切り替えておくと、大人も子どももストレスが少ないと思います。
一方、2日目・3日目は境港での観光時間をはさむこともあり、移動そのものはテンポよく進みました。
こんな家族におすすめです。
- 鉄道そのものを楽しみたい
- 水木しげる・妖怪の世界観が好き
- 天候を気にせず遊べるスポットも組み込みたい
- 電車の「レア度」にもこだわりたい
正直、出発前は「鳥取は地味かな」と思っていました。実際に回ってみると、大違いでした。今回訪れた米子市は水木しげるに全振り。他にもコナン空港やポケモンスタンプラリーなど二次元が楽しめるところがいっぱい。鳥取県は、コンテンツへの本気度がすごい県でした。
3日間の旅を振り返ると、鉄道そのものが目的地になる旅の面白さを、家族全員であらためて実感できた2泊3日でした。
今回のタイムスケジュール(メモ)
実際の乗車時刻をまとめておきます。
| 日程 | 区間 | 出発 | 到着 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 津山 → 智頭(因美線) | 11:33 | 12:42 |
| 1日目 | 智頭 → 鳥取(因美線・とっとりサンド列車) | 13:33 | 14:20 |
| 1日目 | 鳥取 → 米子(山陰線) | 14:50 | 17:39 |
| 2日目 | 米子 → 境港(みなとライナー) | 10:10 | 10:51 |
| 2日目 | (境港観光) | ― | ― |
| 2日目 | 境港 → 米子(境線・鬼太郎列車) | 15:38 | 16:25 |
| 2日目 | 米子 → 鳥取(山陰線) | 16:50 | 19:31 |
| 3日目 | 鳥取 → 浜坂(山陰線) | 9:45 | 10:28 |
| 3日目 | 浜坂 → 城崎温泉(山陰線) | 10:32 | 11:30 |
| 3日目 | 城崎温泉 → 和田山(山陰線) | 11:40 | 12:36 |
和田山より先は、乗り継いで帰路につきました(区間・時刻は割愛します)。
乗り換え待ちの時間もそれなりに発生する行程です。 津山(約2時間)・智頭(約51分)・鳥取(約30分)の待ち時間が1日目に集中しているので、同じルートを組む場合は「移動日」として余裕を持たせることをおすすめします。上の「乗車時間まとめ」とあわせて、旅程を組む際の参考にしてください。




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