鉄道好きの子の子育ては、楽しい。気づけば、漢字や地理への興味が広がっていくので見守っている方もワクワクします。日々、電車好きに対するメリットをとても感じることが多いです。
一方、ローカル線好きの子どもに付き合うのは、正直かなり大変な時もあります。お金も時間もかかります。
この記事では、わが家の「しんどいこと」「良かったこと」と、支えになってくれる本を紹介します。
鉄道好きで広がったこと
①地理に興味が広がった
知らない地名を見つけると、「これ、どこ?」と聞いてきます。一緒に地図で調べるうちに、日本の位置関係がわかってきたようです。今ではどんどんでてきます。本数が少ない駅=人口が少ない駅という認識で、都会と田舎の違いを理解するようになってきています。
わが子の場合は路線が社会科への入り口となっています。
駅名好きの子が喜んだ本は、こちらにまとめています。→ 【路線図好きの子どもが本当にハマった本5冊|入門編から専門書まで】
②漢字がどんどん覚えられた
路線にハマった次は、駅名でした。駅名標の写真を、どんどん撮るようになりました。
いろんな漢字も、一緒に覚えていきます。難しい漢字にも抵抗がなくなりました。毎日駅名を書いては楽しんでいます。
駅名好きの子が喜んだ本は、こちらにまとめています。→ 【駅名にハマった電車好き小学生が喜ぶ本3冊|漢字・地図・デザイン】
③ 数字と時間の感覚が身についた
鉄道は、数字だらけです。時刻、駅番号、乗り換え時間。
「何時の電車か」「あと何分か」と毎回考えます。時計は早くから読めましたし、家を出る時間も逆算できます。
正直しんどいこと
鉄道代がかかる
家族の移動は、車のほうが安いことも多いです。でも目的が「電車に乗ること」なので、車では意味がありません。
交通費は人数分かかります。遠出をすると、けっこうな金額になります。
各駅停車は、時間がかかる
これが一番ネックかもしれません。予想以上に親の気力と体力を奪います。乗り換え待ち2時間や、移動だけで7時間かかるのももはや日常です。何もない駅でぼーっと過ごすこともしばしば。
親は、早く着きたい。子どもは、各駅停車がいい。
子どもにとっては、乗ること自体が目的です。親子で「移動」の意味が違います。
鉄道に興味がない親は、疲れる
子どもは大喜びです。親は「…まだ着かないの?」と思います。
楽しそうな姿は、嬉しい。でも親は、正直ちょっと疲れます。
話についていけない
子どもが、車両や駅の話を熱心にしてくれます。ところが親は、ほとんどわかりません。
「一緒に楽しめていない」という申し訳なさが、残ります。
ローカル線好きで困るのは、ホテル
ローカル線が好きだと、さらに困ることがあります。目的地の宿です。
駅前のホテルが少ない。ビジネスホテルが中心で、家族向けの宿が選びにくい。
子どもは「乗れれば満足」。親は「たまには素敵なホテルに泊まりたい」。旅先が「行きたい場所」でなく「乗りたい路線」で決まる、というギャップです。

新見駅でも、宿選びに苦労しました。宿は、片手ほどしかありません。
そこから「禁煙」「ツインルーム」「添い寝できるベッド幅」と条件を絞ると、候補は1件だけになりました。
こぢんまりとした、ごく普通のホテルです。
田舎らしく、スタッフの方はアットホーム。選べない旅も、悪くないと思えました。
「また電車か…」の日に読んだ本『電車が好きな子はかしこくなる』
お金も時間もかかる。付き合うのに疲れた。そんな日に読んだ本があります。
『電車が好きな子はかしこくなる―鉄道で育児・教育のすすめ』(弘田陽介/交通新聞社新書)です。
「子どもを賢くする本」というより、親の気持ちを立て直してくれた本でした。「この子にとって鉄道は、学びの入り口なのかもしれない」と、見方が変わりました。
参考になった点
- 電車での移動時間も、学びの時間になる。公共のマナーを身につけることや、中づり広告からも興味を広げることもできると書いてありました。それを知ってからは、意識して広告の話題を振るようにしています。
- 時刻表や路線図を読むことが、考える力や判断する力につながる。頭を働かせて覚える練習にもなる、とのことでした。これは時間感覚が身についているわが子を見て、納得できる部分です。
わが子に当てはまった点
時刻表や路線図は、まさにわが家の子が夢中になっているものです。「好きでやっていること」が、実は頭を使う遊びだったと知り、見方が変わりました。
少し違うなと思った点
本には、1〜3歳ごろに電車を好きになる子が多い、とありました。わが子は違い、4歳を過ぎてから好きになりました。
好きになる時期は、子どもそれぞれなのだと思います。
「読めば賢くなる」とは言いません。ただ、すべてが何かの学びになっているかもしれない。そう思うと、多少の苦労も、惜しくなくなりました。
別記事で紹介した、駅名の本『日本の駅なるほど百科』も、この本で知りました。→【駅名にハマった電車好き小学生が喜ぶ本3冊|漢字・地図・デザイン】
わが家の折り合いのつけ方
正解は、わかりません。わが家でやっているのは、この形です。
- 1日は鉄道中心、1日は観光中心と旅に余裕を持つ
- フリーパスや青春18きっぷなどお得なパスを狙う
- ローカル線の日は、ホテルの快適さを少し妥協する
- ホテルを楽しむ旅では、鉄道目的を減らす
「乗りたい路線」と「泊まりたいホテル」を、交互に大切にする。それが今のバランスです。
まとめ
鉄道好きの子との暮らしは、お金も時間もかかります。親が疲れる日もあります。
それでも漢字・地理・時間の感覚が、勉強ではなく「好き」から広がりました。「また電車か…」と思う日も、少し見方が変わりました。
あくまで、わが子の場合の一例です。
荷物は、少数精鋭が楽です。
駅名の本は、こちらにまとめています。





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